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『我が子がギフティッドかもしれないと思ったら』その③

(この記事の上記見出しは、その①で紹介した本『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら: 問題解決と飛躍のための実践的ガイド 』からとっていますが、内容は書籍とは関係ないことも含まれます)

書籍の内容について、まとまりなくご紹介してしまい、冗長で申し訳ありません。

紹介した本によりますと、米国には様々なギフティッドプログラムがあり、学力等で上位3%程度の場合に、プログラムを紹介されることが多いようです。ただ、州によっても、運営主体によってもその捉えかたは異なり、様々な問題もあるようです。

3%というのは、1学年約100万人3万人が該当、小学校の40人クラスで1人程度は該当するということで、それほど特別な存在ではないと感じます。

しかしながら、日本よりずっと研究が進んでいる米国でも、各種プログラムがギフティッド特有の発達の凹凸に配慮されているかどうかについては、様々な問題提起がされています。

中学受験をお考えのお子さんの場合、米国基準で考えた場合に、ギフティッドプログラムの対象になるお子さんは多いと思います。中高一貫校の一部も、ある種、その役割を果たしている部分もあるのかもしれません。

一方で、そう考えると、多くのお子さんが、中学受験に際しても、それぞれ苦労はあるにしろ、塾等のスケジュールに沿って、それなりにやれているような気がして、不安に思われる方もいらっしゃると思います(私がそうでした)。

子供が(親から見ると)真面目に勉強している様子もなく、受験勉強にストレスを感じていると思われるような場合、それなら中学受験から撤退すればいいかというと、以前ならそう思えていたかもしれませんが、今は、お子さんによってなんとも言えないと感じています。
今の苦しい状況が、その子に合った学校に進学することができれば、根本的に改善する場合もあるからです。

ギフティッド その誤診と重複診断: 心理・医療・教育の現場から 』によると、ギフティッド児の専門機関受診のきっかけとなることの多い問題として、以下が紹介されています。

●活動性レベルが高く衝動性コントロールが低い。ADHDだろうか?
●先生はこの子をADHDだと考えている。
●年齢の割に深刻にものごとを考えすぎだ。いつも、道徳的、倫理的、哲学的な問題を思い悩んでいる。うつだろうか?
●感情的に激しすぎる!そこまで取り乱すほどのことは起こっていないのに。出来事と反応の大きさとが不釣り合いだ。
●いつも何かにのめり込んでいたり徹底的に調べたりしている。ものごとを放っておくことができないのだろうか?
●とても賢いのに常識がほとんどない。簡単な思慮分別を教えるにはどうしたらよいのだろうか?
●完璧主義だ。自身や人への期待が高すぎる。
●とても睡眠時間が短く非常にはっきりとした夢を見る。悪夢を見たり夜驚症になることもある。
●おねしょがあったり夢遊病になったりする。
●敏感でえり好みが激しい。シャツのタグをすべて切り取らなくてはならないし、学校では蛍光灯が気になって集中できないという。
●感情的すぎるようだ。目標を達成できなかったときには強烈なフラストレーションを抱え、癇癪をおこすこともある。この錯乱状態を招かないように、家では常に最新の注意を払わねばならない。
●一つの課題を最後までやりぬくことができないように見える。部屋や机はぐちゃぐちゃで整理整頓できない。せっかく仕上げた課題も提出するのを忘れてしまう。
●自己愛的で自己陶酔の度が過ぎているように見える。すべてが自分中心に動いているようだ。
●同じ年頃の仲間との関係づくりが苦手だ。ボスになって友達を従わせたがるし、同じくらいの年の子どもと興味が合わない。ひとりで過ごしたり年上の子どもや大人と過ごすほうが好きだ。
●いつも何か質問したり他の人を遮ったり、自分の知っていることをひけらかしたりする。
●とにかく繊細すぎて、公正であるかどうかに思い悩んでいる。夕方のニュースで悲惨な事件を見ると涙する。この年令で普通あることだろうか?
●担任の先生はこの子は賢いというが、決して宿題をやろうとしない。これでは、テストの点数がよくても落第するのではないだろうか。
●しきりに私たちに議論をしかけ、いちいち挑んでくる。いつも私たちより一枚上手でいられるようにしているみたいだ。どうすることもできない。自分のやりたいことをやっていきたいようだ。
●ソーシャルスキルがまったくない。SF以外の本にはまったく興味がない。科学クラブの年上の男の子2人以外に友だちがいないのが心配だ。この子はアスペルガー症候群ではないかと言われたことがある。
●気が短くせっかちだ。まるで人間嫌いにも見える。
●ものすごく才能のある分野もあればそうでない分野もある。字がとてもひどい。学習障害だろうか?
●いつもぼんやりしているようだし、あげたものをすべてなくしてしまう。何か精神的な問題を抱えているのだろうか?
●気分屋で癇癪持ちだ。二重人格のようにも見える。ものすごく気力に溢れているかと思えば、次の瞬間は怒り心頭ということもある。双極性障害ではないかと言われたこともある。
●雑誌で色々読んだが、この子は双極性障害かアスペルガー症候群だと思う。

※『ギフティッド その誤診と重複診断: 心理・医療・教育の現場から 』より引用

次男に関しても上記の中に該当するものがありました。

子供の発達や行動等に関する困りごとがあった場合、考えられる一般的な相談先は以下のようなところだと思います。
我が家の場合の感想も含めて以下に書いてみました(あくまで私の感想です)。

 

①学校の担任・学校カウンセラー・児童相談所などへの相談

多くの場合、学校の担任の先生や学校カウンセラーにまずは相談されると思います。
担任の先生は日中一番子供の近くにいるので、ちょっとした配慮をしてほしい場合は、とても頼りになります。
ただ、理解がないと、逆効果となる場合もあると思います。
また、専門的な知識もあまり期待できない場合が多いと思います。

学校カウンセラーの先生も同様ですが、発達障害に関する理解についてはだいぶ進んでいると思います。ただし、ギフティッドに関する知識は私が相談させていた先生方に関してはありませんでした。
児童相談所は主に虐待相談等への対応で非常に忙しい所が多いようです。
ただ、地域にもよるのだと思いますが、適切な児童精神科の紹介や連携がとれていたり、IQ測定含め心理判断をしてもらえる場合もあります。

 

②塾への相談

塾の先生は似たような子供を多く見ているので、頼りになる場合もあります。ただし、専門家ではないので、不適切な対応をしてしまうこともあるかと思います。また、あくまで営利を目的とした民間企業であり、頼れることは限られています。

我が家の場合は、塾の先生の中に、次男が大好きで信頼している先生がいたため、どうしても困った時などは声をかけてもらっていました。次男の場合、塾に行くのは大好きだったものの、行く行かないはその日の気分次第だったのですが、休みが続いたときに、電話で一声をかけてもらっただけで「やっぱり行く」と登塾したこともありました。

 

③児童精神科への相談

都内の大きめの病院の小児科の発達障害外来等、発達障害を専門とするような外来は、私が知っている限りでは、どこも非常に混んでおり、半年以上の予約待ちやそもそも新規患者を受け付けていない病院も多いです。

普通の児童精神科も同様ではありますが、街中のクリニック等の場合は専門にもよります。

また、都内には、発達障害を含むギフティッドや中学受験を含む受験生の問題を専門にしている児童精神科もあります。予約はどこも取りづらく、また、数万円という高額の予約料(児童医療費助成対象外)が必要なところもあります。

そして、ADHDなどの診断がついた場合は投薬などで困りごとが改善する場合もあるのでしょうが、そうでない場合、カウンセリング等での対処による状況改善は、なかなか容易ではないと感じています。

次男に関しては大きな病院から専門クリニックまで複数の児童精神科にお世話になりましたか、見解はそれぞれ微妙に異なりました。
ADHD等の診断がついたことはありませんが、心配ないと言われたこともありません。
しかしながら、ほぼほぼ共通していたことは「なんとか中学受験までもっていきましょう」でした。

ただ、残念ながら、そこまでたどりつく方法自体は、家族で考えざるを得ないという状況でした。

 

一通りの一般的な方法をご紹介しましたが、我が家の場合はなんとなく道筋は見えたものの、ほとんど状況は改善しませんでした。

しかし、最も効果があったことが別にあります。
それは、次男と似ているタイプであると思われたお子さんのいる先輩ママへの相談です。

次男の場合、小5のときに学校で仲が良いと聞いていたひとつ上の小6のお子さんが、次男の話を聞く限りでは似ているタイプなのではないかという印象をもっていました。同じ塾に通い中学受験をされて、次男が受験を予定していた学校のうちの一校に進学されていました。

相手のお子さんやお母さんについて直接は知らなかったのですが、失礼かもしれないと思いつつも、友人を通して紹介いただき相談させていただいたところ、今までの一般的な相談結果のすべてを上回る有益なアドバイスをいただくことができました。
そればかりではなく、お子さんが定期的に次男の相談相手になってくれたので、そのことで家族がどれだけ救われたかわかりません。

「もうだめだ・・・」と思うような心折れる出来事のエピソードも時期も似ており、実際に経験された方のアドバイスは何よりも貴重で、一般的な受験エピソードや『受験体験記』などには絶対にでてこないものでした。

この方法については、リスクもあると思いますので、必ずしもおすすめとも言えませんが、私の場合は、非常に理解のあるお母様だったので、とても幸運だったと思います。

今回のコロナのような状況下で、それでもなんとか学習をすすめていっている6年生がいる中で、うまくいかずに悩まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。

次男は家では勉強できないタイプだったので、今年だったらかなり苦しかっただろうと思います。

もし、今年受験していたらどうしていただろうと考えたのですが、サピックスの先生を慕っていたため、授業再開に期待しながら在籍しつつも、並行してオンライン自習室などを完備している塾や、オンライン家庭教師などを探しているのではないかと思います。

家庭の中だけでは煮詰まってしまっても、理解ある誰かの助けを借りることで乗り越えられる時もあると実感しています。

以上、まとまりない文章を長々とお読みいただき、ありがとうございました。

 

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