このブログなのですが、当初は(我が家に溢れていたおもちゃを処分するタイミングで)幼児向けのおもちゃ紹介ブログとしてスタートし、友人達に寄稿してもらっていたこともあり(その後現在進行形の内容に方向転換しました・・・)、何人かの友人が今でも読んでくれています。
その友人の一人がお子さんが今4年生(中学受験予定)で、国語が苦手とのことで、先日の記事でご紹介した『受験国語の読解テクニック』(⇒親サポートの助けになる『受験国語の読解テクニック親ナビつき』)を購入してみたそうなのですが、「たしかにわかりやすいけれど、子供に一人でやらせるには使いにくい」との感想でした(・・・私も一応そう書いたような・・・(; ̄ー ̄川 )。
そして「塾の宿題に負担感なく追加できるようなボリュームで、子供が自分で取り組める似たような読解対策知らない?」との質問をいただきました。・・・・・・私に聞くより塾の先生にご確認された方が・・・とはお伝えしましたが・・・。
それで思い出したのがこちらの問題集です。上記参考書と同時期(4年終わり~5年初め)に購入したもので、内容は上記よりも基礎的な内容が多くなっています。
巻頭の「本書の目的」は以下のように書かれています。
・まったくの初歩から、難関中学に合格レベルにまで到達するために必要なことのうち、最も大切なことをできるかぎり短時間で身につける。
・国語が伸び悩んでいる人、国語の上手な勉強方法がわからない人、そしてこれから受験勉強を始めようとしている人、それぞれの人たちにとって大切なことだけを無駄なくトレーニングできるようになっています。
一言でいうと”国語読解の基礎の確認”で、”難関中学合格レベルに到達できる”のではなく、難関中学を目指すのに必要な基礎の基礎というところでしょうか。つまり”難関”中学かどうかはあまり関係ないかと・・・。
”2週間で”と書いてありますが、1章を2~3日でやれば6章の本がだいたい2週間でという意味で、「1日にこれだけやりましょう」という形式で進めるようにはなっていません。
また、”2週間で”つかめる”だけで、”2週間で”できるようになる”とは言っていません(笑)。
テクニックの内容はいずれも通塾していれば繰り返し習っていることなので、国語が得意なお子さんにとっては確認するまでもないことかと思います。
ただ、長男のように(4年終わり~5年初めにかけての時期)、「文章題は一通り解いてきたけれど、その場その場でなんとなく考えているだけで、解法を”テクニック”として意識していない」場合には、押さえるべきポイントの確認ができたのが良かったです。
それぞれのポイントは同じページの例題で確認することができ、また章末には練習問題があります。練習問題に取り上げられているのは実際の入試問題の一部で学校はフェリス女学院中、横浜女学院中、東海中、土佐塾中、跡見学園中などです。
長男は文章題の答えを出すにあたっての文中への線引きなどもできていなかったので、練習問題の解説でどこに線を引いて解答を導きだすのかが丁寧に説明され ているのがわかりやすかったです(ただ、章末の”入試問題にチャレンジ”についてはその解説がなかったのが残念でした)。
ボリュームもあまりなく、問題も平易なので、これだけで読解力がつくかというと難しいですが例えば通塾されている4,5年生が、読解問題を解くにあたっての基本がおさえられているのかどうかを確認したいという場合には使いやすいと思います。
国語の対策は後回しになりがちですが、こちらは比較的負担感なく使えるので、4,5年生&国語が苦手のお子さんには特にお勧めです。