理科分野は幅が広く、どんなお子さんでも何か好きな部分がある分野なのではないかと思います。
自然や身の回りの現象について「なぜだろう、どうしてだろう?」と興味をもつ気持ち、そしてその理由を「知りたい、考えたい」と思う気持ちが育つといいなと思っています。
私は毎月届く「学研の科学」教材を楽しみにしていた世代でしたが、今はサイエンス教室なども人気ですよね。
我が家はサイエンス教室には通っていませんでしたが、自然の中で遊ぶことに加え、科学館の友の会に入ったり、家でも簡単な実験をしたり、ロボットを作ったり・・という形で楽しんできました。
ただ、息子たちを見ていて思うのは、様々な体験が思考のベースとなっているのは感じるのですが、一方では単に「楽しかった!」で終わってしまっている体験も多いです。楽しい体験のその原理を理解して、関連する事象にもつなげていく・・・という少し深い学びのためには、バックボーンとなる知識も必要ですよね。
情報が充実しているといえば、図鑑です。昆虫・植物・動物図鑑等、我が家にも理科分野の図鑑は一通り揃っていて、調べ物などの際には活躍していますが、じっくり隅々まで一冊全部読めている・・・ような図鑑はあまりないです・・。図鑑はカラーで写真も多くていいのですが、読み通すというものではないのかもしれません。
ただ、科学絵本などは、一緒に何度も読むことができるので、幼いお子さんにはおすすめです。
一方で、漫画は”一人で読み通す”という点では、非常に優れていると感じます。
次へ次へと読ませる工夫がありますよね。息子達は何度か読み返して、理解が深まっているように思います。理科に関しては以前すでに何度か取り上げているのですが、こちらに改めてまとめてみました。
ドラえもんの学習マンガ理科おもしろ攻略シリーズ
こちらは昔からの定番シリーズですね。天体など教科書や参考書だけですぐに理解するのは難しい分野もドラえもんとのび太のやり取りを通じて、低学年にもわかりやすく解説されています。天体、生物、力と電気とも日能研監修なので、中学受験に向けて押さえておきたいポイントもカバーされています。
ドラえもんの科学ワールド
ドラえもんをキャラクターにした小学館の新学習シリーズです。”科学を楽しく学習できる”シリーズとして、前述の定番の上記理科おもしろシリーズよりも、幅広い分野をカバーしており、詳しく学習できます。シリーズの中の「はじめてのふしぎ」は”はじめて科学の楽しさにふれる小学校低学年むけの入門書”となっており、幼児からでも楽しめると思います。
我が家は科学マンガシリーズをコナンで揃えていたのでこちらのドラえもんシリーズは数冊しか持っていないのですが、コナンのシリーズと比較すると同じ分野でも1冊のページ数が多く内容も詳しいので、こちらも少しずつ揃えています。『名探偵コナン理科ファイル』シリーズ
こちらの『理科ファイル』シリーズは「新学習指導要領(平成23年度)」における小学生理科のほぼすべての単元をカバーしているそうです。”教科書の副読本として、授業で学ぶ内容の予習・復習が一人でできる”と紹介されています。
マンガの部分とマンガ以外の説明の部分がだいたい半々です。息子達は低学年の頃はマンガ部分しか読んでいませんでした。『ドラえもんの科学ワールド』シリーズと比較するとマンガでカバーされている部分が少ないので、マンガの部分しか読まないのはもったいないですね。「デジカメで自由研究」の号以外は「事件ファイル」形式でストーリーが進むので、コナン好きには読みやすいシリーズだと思います。
息子達がコナンが好きなので、シリーズで揃えました。小学校の範囲を一通りさらえるので、机上で学習する際のベースとなる知識になったように思います。
『サイエンスコナンシリーズ』
こちらも名探偵コナンのストーリーで展開していく学習漫画ですが、「実験・観察ファイル」となっているように、家庭でもできるような多くの実験が紹介されています。息子達もこのシリーズで紹介されている実験をいくつも試しました。レンズや磁石など、とても興味をもって楽しんでいました。夏休みなどに読んで実験してみてもいいですね。自由研究にも使えそうです。
こちらの記事でも紹介しています⇒夏休み科学遊び 5分で出来る指紋検出遊び
『名探偵コナン推理ファイル』シリーズ
コナンの学習漫画シリーズです。理科分野だけではない幅広い分野を扱っているシリーズです。『理科ファイル』シリーズと比較するとマンガの割合が多く、1巻通してのストーリーもよく考えられていて、読み応えがあります。教科書の学習というよりも、『昆虫の謎』では擬態の話や、『人類の謎』では、化石の年代の調べ方など、科学への興味を深めるような内容です。
『中学入試まんが攻略BON!』シリーズ
こちらは、ストーリーを楽しむというよりも、参考書の内容がマンガでわかりやすく説明されているようなイメージです。
”中学入試の入門期の学習や、小学生の発展学習用として使える”と紹介されていますが、取り扱われている分野については、入試に出やすいポイントが網羅されています。
また、章の終わりには”入試問題に挑戦”コーナーがあり、理解度を確認できます。『天体・気象』の「月の動き」の章では「開成中(改題)」の問題などもあり、いつもスルーしがちなマンガ以外の部分も読んでいました。マンガを理解できれば、問題がとけるようになっているので、5年生までのうちに一度目を通しておくのもいいですね。
入試対策としてわかりやすいシリーズなので、カバーされる範囲が増えてほしいです。
学研の新・ひみつシリーズ
元祖学習マンガともいえる学研のひみつシリーズ。私が小学生の頃に好きだったシリーズですが、改訂を重ね、また新しいシリーズも随時発行されているようです。科学分野に限らず、様々な”ひみつ”が紹介されています。ドラえもんやコナンのシリーズと比較するとキャラクターは地味ですが、内容は丁寧でわかりやすいです。
科学マンガサバイバルシリーズ
朝日新聞出版社のこちらのサバイバルシリーズ。韓国の学習漫画シリーズで、レビューなどで指摘されているとおり、内容や翻訳に疑問を感じる部分があります。
ただ、息子達にはストーリーがとても面白いようです。マンガとしてのワクワクするような面白さが強みですね。
お値段が他の学習漫画と比較すると高めなので、コストパフォーマンスを考えると書店ではいつも逡巡してしまいますが、息子達は大好きです。
実験対決シリーズ
「サバイバルシリーズ」と同じ韓国の学習漫画です。こちらもストーリーがとても面白いようで、一気読みし、「次が読みたい!」と言います。小学生の実験クラブが学校対抗の実験対決をするというストーリーなのですが、使われている科学理論や実験もよく考えられています。
全編カラーで見やすいです。