長男についても次男についても中学受験国語への対策については意識しているのですが、なかなかこれ!という成果もなく、こんな参考書よかったですよ~とご紹介するのも、では息子の成果はどうなのか・・・と考えると言及しにくいところがあります・・・。
そんな中でも今から思えば、私にとってはよかったと思う国語の人気参考書がありますのでご紹介したいと思います。
こちら『受験国語の読解テクニック』です。
こちらは長男5年生の春頃、国語の成績がいつまでも安定しないことに不安になり購入したものなのですが、様々な問題集や参考書の中では抜群に丁寧な解説で、私にとって国語対策の全体像をつかむために有用でした(息子の国語の成績は今も安定はしていませんが・・・)。
以前ご紹介しましたが、ふくしま式の各種国語対策問題集や、出口の日本語トレーニング系問題集については読解の”技を磨く”という印象があるのですが、こちらは中学受験の国語読解問題で点数を取るための全体像を把握できます。実際の入試やテストにおいてどう時間管理をするのか、いかにして1点でも多くの得点するのかなど、丁寧な解説があります。
著者の竹中先生は中学受験について20年以上の指導経験のあるベテランの先生です。
こちらの本は「国語が苦手」な中学受験生を対象としており、内容は読みの基本、傍線引きの手順やテクニック、抜き出し問題の手順、記号選択問題の手順、記述問題の手順など、物語文、随筆分、論説文、それぞれについていくつものテクニックが例題をはさみながら丁寧に解説されています。
あえて言えば、丁寧すぎて内容が盛りだくさんなので、子供に読ませるだけでは結局どこがポイントなのか記憶に残らないかもしれないという部分はあります。
そして、あたりまえではありますが、通塾している子供達にとってはどれもすでに塾で散々指導されている内容です。
基本的にはどの教科においても、ダイエットなどと同様、”この方法ならみるみるうちにできるようになる!”というような斬新な方法はないんですよね。そんな方法があれば、塾ですでに採用されているはずですから・・・。また、時間管理などは塾やクラスによっても、どの時期からより意識するべきかなど先生も考えられているので、通塾されているなら、塾の指導を優先するべきなのかと思います。
我が家では、子供に例題をいくつかやらせたのですが、反抗期に入った頃でもあり「そんなの知ってる!」という反応でした。
ただ、何よりも親である私にとって非常に参考になりました。特にテストで間違えた部分の見直しの際など、それまでは本人が解答をちらっとみて「ふーん」で終わってしまうのをそのままにしていたのですが、この本のテクニックを確認して、「こんな部分の視点が抜けていたんじゃない?」とアドバイスすることができるようになりました。
私自身は国語は(算数に比べれば)得意で子供に教えた経験もあるのですが、「こういう時はこういうテクニックを使うんだよ」と言えるほどの体系だったテクニックの蓄積はなく、感覚で解いていました。国語は感覚で解ける子は解けると思うのですが、そうでない子の場合、テクニックを知ることが得点力になると思います。
国語が苦手なお子さんを持つ保護者の方で、国語力アップをサポートされたいと考えている方にはこちらの本が1冊あると便利ではないでしょうか。
参考書としての内容は充実していますが問題数は少ないので、お子さんが問題を解いて実践力をつける目的では、別途実践問題集と組み合わせると効果的だと思います。
『受験国語の読解テクニック親ナビつき』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
難易度は「国語の苦手な中学受験生」向けで、国語偏差値が50にいかないという場合にはかなり効果的だと思います。解説は丁寧で非常にわかりやすいです。 ただ内容が盛りだくさんなので、一気に子供に伝えても記憶に残らず、何度も問題に取り組む中で理解していくテクニックだと感じます。塾などでも同様の指導はされているのでそれがきちんと身についているのかを確認するのにも便利です。 テクニックの解説の合間や最後に例題や問題が用意されていますが、子供が一人で取り組んだり、書き込んで問題を解くという問題集ではありません(問題集は実践問題集が別途あり)。子供が解く様子や解き方を別冊の親ナビで親がポイントを確認しながら取り組むのが最も効果的だと思います。、 他の国語の参考書と比較すると内容は非常に充実しており価格はリーズナブルに感じます。