我が家の長男の苦手科目は国語で、問題との相性により最も偏差値の動きが激しいです。
私の焦りから、良いと聞いた参考書や問題集は片っ端からチェックしているのですが、塾の宿題さえやっていない現在、取り組んでいるはずもなく・・・、秋からのSS単科特訓講座は2講座とも国語にしたいぐらいです(できませんが)。
せっかくなので、手元にある参考書等を記録しておきたいと思います。
中学入試の国語対策(親向け)の古典的?名著として知られるのが、石原千秋氏の『秘伝 中学入試国語読解法 (新潮選書)』ですが、同氏のこちらの本も新しく読みやすいです。
新しいといっても2008年なので、多少また状況は異なってきているとは思うのですが、中学受験についてや公立中学・高校の内情についてなども触れられていて面白いです。
「中学入試の国語」というものについて、通常の参考書のような「読解テクニック」のみが語られているわけではなく、中学入試に学校が求めていること、学校との相性の考え方なども含めた内容で、子供の受験をサポートする親の立場としては大変参考になる内容でした。
著者はこちらの本の解説で
「世間の常識とはこんなものだろう」「みんなはこういうときにはこういう風に思うのだろう」といった世間やみんなを一段高いところから見て答えを考える子供
のレベルに引き上げたい。と書かれています。
特に、息子は「評論は得意なのに小説は不得意」というようなこの本で挙げられている子供のケースに当てはまっているので、取り組むことができれば、効果的なのかもしれません。
問題は、この本を自分で読んで納得できるのは、すでにそのレベルにいる子供ではないのかしら?という点でしょうか・・・(苦笑)。新書なので、子供が問題として取り組むのにはサイズも小さく、親が読んで普段のサポートの中でその視点を意識するのが有効なのかもしれません。
ただ、取り上げられている例文のほぼすべてを既に塾のテキストで見たことがあるので、きっとこの本に書かれているような解説と同じような内容を指導されているのだろうなあ・・と思うのですが・。それでもまだメタレベルには到達してないってことなんでしょうね・・・・・・(´Д`|||) 。
また、国語のみでなく受験全般についても心に残る言葉がいろいろありました。
「(前略)追い詰めることはよくありませんが、親が「もうこれまで」と見限ってしまうことはもっとよくない」
いい本を親が読んでも全く生かせていない状況ではありますが、あと半年強、少しでもサポートできたらなあ・・・と思っています。
『中学入試国語のルール』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
中学入試の国語を解く際に、どのような考え方やテクニックが有効なのかがわかりやすく解説されている。対象は国語の基本的な問題は解答できるが、安定しない子供。親がサポートしようと考えている場合に特に有効。 テキストや問題集として使用するには不向きで拡大コピーなどをして取り組む必要がある。