どんな言語でも、言葉を習得する際の土台作りとして”音読”はとても効果的だと言われています。
小学校で音読の宿題が毎日ある学校も多いかと思います。
我が家でも子ども達が年長のときから音読については多少意識していましたが、小学生になってからは毎日の音読の宿題がそれにかわりました。
しかし正直なところ、最近では、親子ともども面倒だな~と思う日も少なくありません。
先日、ベテランの国語の先生による国語力アップについての講義をお伺いする機会があったのですが、その中で「音読の工夫」についてのお話があり、なるほどと思いましたのでご紹介します。
ポイントは「学校の宿題は画一的なので、わが子にあった音読の仕方を工夫しましょう」というものでした。
★音読が苦手な子には部分的に読んだり、交代で読んだりして、自信と達成感をつけさせる。
○交代読み:親と交代で読む。
○部分読み:部分的に完全に読む。全てではなくて、1文だけ完全にできたらそれでよし。次第に増やしていく。
★音読が得意な子には暗記したり、役割になりきってセリフのように読む。
○暗記読み:暗記して読む。
○役割読み:役割になりきってセリフのように読む
○アナウンサー読み:アナウンサーのように滑舌良く読む
ついだらだらしてしまいそうな音読が、子どもに合ったちょっとした工夫で自信につながりプレゼン力までつく土台になるかもしれません。
我が家で年長のときに活用した音読の本もご紹介します。我が家の例ではありますが、小学校になると学校の宿題の音読がある場合が多いので、されるなら、就学前に少し楽しまれるとよいかもしれません。
教科書などでもよく出てくる著名な小説、詩や漢詩、古文等がいくつも取り上げられていて、手軽に親しむことできます。
「あ、これ知ってる!」という文が多くなります。
読み聞かせにも最適なこちらの「のはらうた」のシリーズ。読み聞かせているうちに、子どもが自分で読むようになりました。気持ちがほっとするような、楽しい、温かい詩集です。
ベストセラー「声に出して読みたい日本語」の著者でNHK「にほんごであそぼ」の企画・監修もされている斎藤孝氏がまとめられている本です。マンガが載っているのでわかりやすいかなと思ったのですが、未就学児には少々とっつきにくい文章もありました。
ちょっとした工夫で親子で楽しめるといいですよね。