この夏、中学受験を予定している我が家の小6長男は、塾の課題に埋もれています・・・。
我が家には、評判の良い市販の参考書や問題集が山積みですが、それらを活用する余地はもはやどこにもありません・・・。
仕方なく、次男に使えるものは使い始めているのですが、長男がもっと使い込めればよかったな〜と感じている参考書が何冊もあります。
平面図形に関しても、これを完璧にしておけば楽だったのに!と感じている問題集があります。
こちらです。
こちらの問題集は、①中学受験の平面図形の問題を解く場合の「手筋」として示されている44の基本パターンと、➁基本パターンの応用で解ける234枚の問題カードで成り立っています。
「手筋」の解説は丁寧で、手筋が成り立つ理由や、どういうときに使えるのかというコツなどが「ヒント」として示され、詳しい解説や、問題によっては別解も示されています。
「問題カード」は手筋1に対して、1-1難易度A、1-2難易度Bのように構成され、「手筋」を応用して解ける問題がカード化され、基本パターンを応用した問題パターンを繰り返し学習することができます。
一部難関校を除き、中堅~上位校であれば、この問題カードを完璧に習得すれば、平面図形の問題は得点源になると思います。難関校についても、このカードの内容を組み合わせれば解けることが多いです。
塾のアドバンテージの一つに、「考え抜かれたカリキュラム」があり、通っている塾の場合も、同じ分野の問題が忘れたころにレベルアップして再登場しています。息子もその流れに身を任せ、遅れをとってはいるもののなんとかついていけるように頑張っているようです。
ただ、やはり抜け漏れはあるんですよね~。解説を見れば、「あ!そうだった!」と思い出す程度には理解しているのですが、まだまだです。
こちらの問題集の素晴らしいところは、集約された「基本パターン」が本質的で応用範囲が広く、その基本パターンの派生形として応用パターンが示されていることで、平面図形の問題を体系的に理解することができます。解けないカードは元の「手筋」に戻って基本パターンを確認することで理解がより深まります。さらに、カード化されていることで繰り返し学習しやすいです。
長男も時間に余裕があれば、基礎が確実に習得できているのかこのカードで確認したいのですが、いかんせんもうそんな時間はありません・・・。
一つだけこうだったらもっとよかったのに!というのは、カードのサイズです。
カードボックスはついているのですが、一覧で確認するには適していません。名刺カードサイズであれば、名刺カードフォルダが使えたのですが、名刺サイズよりも大きいカードゲームなどのトレーディングカードよりもひとまわり大きいサイズです。ただフォトファイルを使うには小さすぎるんですよね・・・。カードフォルダで管理できるともっと便利だったと思います。
この夏、次男は夏期講習などにも行かず、キャンプや旅行以外はほぼ自由時間です。私も手が回らないのですが、せめてもの対策の一つとして、カードのある問題集(都道府県地理カード 改訂版 (サピックスブックス)/タイムトラベル日本歴史カード (サピックスブックス))のカード問題を1枚解くとポイントがたまり、そのポイントを現金やゲーム時間に換えられるというシステムを導入してみました(教育的には如何なものかとは思いますが( ̄ー ̄;)。
こちらの問題カードもその一つとして利用しています。ポイントが大きいので本人の必要(ゲームがやりたい、買いたいものがある)に応じて一度にやりたがり、必要がない時はやらないので、この方法はちょっと失敗だったかもしれません・・・。
うまく利用すれば、確実に力がつくカードだと思いますので、アバウトな現在の方法ではなくて、もう少しうまく日々の学習に取り入れていきたいのですが、それについては長男の受験が終わってから考えます・・・( ̄ー ̄;)。
中学受験を考えて通塾中の4年生、5年生、自宅学習で受験に臨む6年生、受験はしないけれども図形問題を解く力を身に着けたいお子さんにとてもお勧めです。
立体図形版もあります。こちらもやっておけばよかったです。次男の時はぜひ活用したいです。
『カードで鍛える図形の必勝手筋』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
中堅〜上位校の平面図形問題はこのカードの問題を完璧にすれば解ける。学校で習う基本内容を習得していることは前提だが、テキストには代表的な問題の解説、カード1枚1枚にも解説があるのでわかりやすい。カードケースはついているが、バラバラにならないようにする必要がある。 問題集としては高めな部類だが、内容を考えると妥当。塾の教材や価格と比較すると激安に感じる。