サピックスの通常の塾の算数教材は、3年生までは「きらめき算数脳」に似ている算数パズル系の楽しい教材なのですが、新4年生からは中学入試問題に直結する入試対策教材がスタートします。
ただ、通信教育のピグマキッズくらぶは、4年生になっても楽しい紙面が続きます。
ピグマキッズくらぶは「メイン教材」と「パワーアップドリル」で構成されていて、「パワーアップドリル」は二色刷りのスタンダードなドリルなのですが、メイン教材の方は「きらめき算数脳」とよく似ています。
1ヶ月分の「メイン教材」が「きらめき算数脳」の15回分程度のようなイメージです。きらめき1冊には34題程度あるので、だいたいメイン教材約2ヶ月分できらめき一冊分でしょうか。
ご興味ある方はあまりいらっしゃらないとは思うのですが(;´▽`A`、試しに4年生の4月教材について『きらめき算数脳 小学4・5年生』と比較してみたところ、ピグマのメイン教材15題のうち少なくとも4題はきらめきに似ている問題がありました(じっくり照らし合わせればもっとあるかもしれません)。私が気がついた4題の内訳はきらめきの難易度基準の★★★が2題、★★が1題、★が1題でした。
ピグマの問題は、きらめきよりも入試問題への橋渡しとなるような単元を意識した問題が含まれているのですが、どの問題も子供が楽しめるような工夫があります。
ピグマキッズくらぶのサイトにある4年生の年間カリキュラムによると4月は「角と角度・整数のかけ算・規則性(等差数列・等差数列の和)」等となっていますが、カリキュラムと照らし合わせて初めて、ああ、この問題がそうなのね〜と気がつくような出題もあります。
通常の塾の教材にはこのような楽しい問題の記憶があまりないのですが、かえって混乱してしまうからかもしれないですね。
3桁のかけ算の筆算などでも単純な筆算ではなく、ところどころ数字が抜けていて、その抜けている数字を当てるというようなものです。似たような問題は「Z会グレードアップ問題集 小学3年 算数 計算・図形」などにもありましたが機械的に計算をするだけではない面白さがありますよね。同時に暗算の工夫や速算などにも触れられているので、子供が数や計算についてじっくり考えることができます。
こちらのブログでピグマの宣伝をしているわけではないのですが、こんなふうに算数を学べる教科書があれば楽しいだろうなと思いました。
以前もご紹介しましたが、きらめき算数脳シリーズは算数の楽しさがたっぷり味わえる教材だと思います。お勧めです。