この5月にロサンゼルスで6日間にわたって開催されたIntel ISEF(インテル国際学生科学技術フェア)2017にて、日本から12組20名の高校生代表が参加し、5組9名が賞を受賞したそうです。(⇨ISEF情報サイト)。
関東地方では市川学園の方が入賞されていますが、その記事が市川学園のサイトにも掲載されていました(⇨市川学園ニュース)。
”インテル国際学生科学技術フェア”は半世紀続いている伝統あるフェアですが、最近そのフェアに出場された高校生たちについて書かれたこちらの本を読み、非常に感銘を受けました。
アマゾンの内容紹介はこちらです。
インテル国際学生科学フェア―それは高校生による科学のオリンピック。世界中の予選を勝ち抜いた理科の自由研究が集い、名誉をかけて競う。出場した少年少女たちは、どんなふうに育ち、なぜ科学に魅せられ、どんな研究をやってのけたのだろう?十歳で独力で爆薬を製造、やがて「核融合炉」の製作に挑んだ少年。自閉症を持ついとこのため画期的な教育プログラムを生み出した少女。少年院で非行少年たちの眠れる知の才能を発掘した熱血理科教師。ハンセン病に感染してもへこたれず、らい菌の徹底研究を開始した少女。そして小さな虫を手がかりに太古の地球環境を解明した日本人の少女。ほか研究に青春をかけた理系少年少女たちの感動の実話。科学はこんなにもおもしろい。
高校生達の情熱と才能に鳥肌が立つような感動を覚えると同時に、その情熱は子供達自身の気づきから生まれていることにはっとさせられました。外部から押し付けたり与えられたりするものではないんですよね。
私は自分が面白いと思ったり体験したいと思ったことを次々に息子達に紹介してしまうのですが、それは息子自身の気づきの機会を奪っているのではないか・・・そんなことも考えさせられました。
一方で、子供だからといって枠にはめることをせず、その研究をサポートする親、教師、指導者の存在もあります。
巻末に2012年当時千葉県立千葉高校の二年生で、2011年のISEFで入賞された田中さんの寄稿が掲載されていますが、どのように研究対象に出会い、研究を進めていったかがわかり、感銘を受けました。
中学、高校、大学は好きなことを自由に研究することができ、そして研究したいと思った時にサポートを受けることもできる、貴重な期間であり環境であると思います。
長男にも薦めたところ、感じることがあったようです。彼も情熱を傾けられるような対象に出会えるといいなと思います。