教育費に関するソースとして、良く取り上げられているのが、文部科学省の”子供の学習費調査”です。
(最新は26年度版平成26年4月~平成27年3月31日に調査実施学校数1,140校、29,060人の幼児・児童・生徒)
よく引用されているのはこちらの表ですよね。全部公立だった場合と、私立だった場合の差が3倍以上になっています。
学部によっても異なりますが、大体の目安にすることができます。
こちらは世帯年収別の塾など教育補助費に関する支出額を表にしているものです。
公立の場合も私立の場合も、世帯収入と支出がほぼ比例していることがわかります。同じ世帯収入でも、中学受験でお金をかけるか、高校受験でお金をかけるかという時期の違いはありますが、支出自体は世帯年収が上がるにしたがって、基本的には増えています。
特に公立小学校で年収1,200万円以上の世帯は中学受験する割合が多いのか、小学校の間の補助学習費の支出が突出しています。小学校の間にお金をかけて中学私立に入れて、高校受験はしないが、大学受験のために高校で費用をかけている様子が見えます。
周囲では6年生目前になり、通常の塾に加えて、個別指導やプロ家庭教師を追加するケースが多くなってきました。特に共働きのご家庭は個別指導を加えているケースが多いです。春期、夏期講習の間は午前中が塾、午後は個別という子をよく見かけます。
友人から「”プロ家庭教師”はやっぱりいいよ。全然違うよ」と言われたのですが、週1時間月4回で約5万円/月だそうです。サピックス準拠の個別指導プリバードは1コマ1時間5,000円弱ですが、息子の教室ではかなりの割合で通っているそうです。
以前教育雑誌にお医者さんママのお子さんがサピックス+プロ家庭教師で5年生の偏差値40台から桜蔭に合格されたというケースが紹介されていました。紹介されていたママは「私は医師国家資格が必要なこと以外には時間を使いたくない。子供の勉強はプロに任せる」と言い切ってらっしゃいました。私の知人も同じような方法でお子さんが二人最難関校に合格しています。
時間には限りがあるので、お金の許す限り少しでも効果的な方法で使いたいという気持ちに追い込まれていくのはわかるような気がします。東大三人のママはママがプロ家庭教師の役目をしている分、むしろリーズナブルに思えてくるくらいです。
客観的にみておかしいのでは?と思っても、冷静でいられなくなってくるのが怖いです。
小学生という時期は、母子一体感のあった乳幼児期から、子供が自立していく過程にありますよね。
家庭教師任せと割り切れるならば、ある意味楽ですが、親子一丸となって頑張り始めると、子供の成績の上下を自分のことのように感じてしまいます。一生懸命な分、冷静でいるのは難しいです。
でも子供は別の人格をもった人間なんですよね。
親がコントロールするものではない。
東洋経済にこんな記事がありました。
東洋経済:中学受験の不合格をどう受け止めたらいいか
「子どもの出来は親次第」という幻想(おおたとしまさ氏)
自分への戒めとして意識したいと思っています。