中学受験を考えた場合、公立中高一貫校は別として、通常は小学校の学習だけで対応するのは難しいので塾に通うのが普通です。
でも最近では問題集や通信教育、オンライン教育などやる気さえあれば家庭学習でも十分対応できる環境が整ってきていると感じています。
こちらの『中学入試 算数 塾技100
Amazon記載の特長は以下の通りです。
特長1 入試頻出の解法パターンが1冊で学べる!
特長2 塾で教えるカリキュラムに沿って構成!
特長3 厳選した入試問題を通したパターン学習で得点力を養成!
特長4 難関中学受験の基礎固めに!
特長5 短期間での巻き返しを可能に!
特長6 わかりやすさはもちろん使いやすさも追求!
以下はAmazonに記載されている”特長”について私が感じた事です。
特長1 入試頻出の解法パターンが1冊で学べる!
⇒こちらに関しては、受験算数必須の項目が100にまとめられていて非常にわかりやすいです。５年までは塾に通わずこのテキストの問題を完璧にしたらよかったのかもしれないと思うくらい網羅されていました。
特長2 塾で教えるカリキュラムに沿って構成!
⇒ただ羅列されているわけではなくて、塾のカリキュラムと同様に段階的に並べられているので、学習しやすいのと同様、テストなどでミスした分野だけでなく前後を確認することで、弱点なども見つけやすいです。
特長3 厳選した入試問題を通したパターン学習で得点力を養成!
⇒塾では、１つの例題に関して、数値替えなどで何度も学習します。
こちらの参考書では、どの「技」を使うのかを意識して学習できるのがとてもいいです。実際の入試問題で試すことができるのも自信になります。
特長4 難関中学受験の基礎固めに!
⇒長男が通っている塾（サピックス）のテキストと比較してみますと、5年までにほぼ一通り習っている内容でした。
つまり、難関校を目指す場合は、こちらのテキストだけでは足りず、こちらのテクニック単独ではなく、これらのテクニックを完璧にした後、それを組み合わせて解答する必要がある問題が多いです。
こちらの特長である「中堅校合格レベル」「難関中学受験の基礎固め」と書かれているのは、納得です。
特長5 短期間での巻き返しを可能に!
⇒入試問題の中には、テクニックさえ知っていれば解ける問題があります。「テクニックを知らなくて解けなかった」という問題がある場合は、知っていれば解けるので学習しがいがありますよね。こちらのテキストは名前の通りテクニックが凝縮されているので知らなかった技を確認するのにも使い勝手がいいです。
特長6 わかりやすさはもちろん使いやすさも追求!
⇒書き込んで取り組むタイプの問題集ではなく、別途ノートを用意して取り組むタイプの問題集です。
ただ、「見開き一ページで塾技が完結」しているという構成が非常にわかりやすく使いやすいです。
テクニックの要点、解説、入試問題演習という流れがよくまとまっています。
「受験で計算は大事」「公文やそろばんが有利」という話を聞きますよね。
長男でもその意味を実感しているのですが、それは、「公文やそろばんを極めていけば合格水準に到達」という意味ではなく、「受験のテクニックはもうすべて知っている。問題演習も何度もやっている。技を組み合わせることもできる。な・の・に、計算をミスしてしまう！」という部分での計算力の大事さなんですよね。
受験算数では「計算力」と同じように「テクニック」も大事で、「テクニック」部分を塾で習っています。
難関校レベルになると「計算力」＋「テクニック」、さらにそれを土台にした「思考力」が必要です。この土台となる「テクニック」の部分を完璧にするにはとてもいい一冊だと感じています。
同じような塾で習う技が載っている問題集としては『受験算数の裏ワザテクニック 新装版 (有名中学合格への近道)
』のシリーズも有名ですが、裏技のシリーズの内容はこちらの１冊にまとまっている印象です。
ただ、裏技の方は字が大きいので１問一問の解説が見やすいのと、１か月で完成する！等という目安があって取り組みやすいという利点もあります。
『塾技100』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
難易度は中堅校合格、難関校受験の土台レベル。 解説はわかりやすいが、基礎的な部分の説明はなく、小学校で習う内容はすべて理解していることが前提。書き込む方式ではなくノートを別途用意して取り組む問題集。見開き一ページで説明・問題演習が完結するので、わかりやすい。 2,000円以下でこれだけの内容が詰まっていることを考えるとコストパフォーマンスは良い。
