今回ご紹介するのは、ドイツセレクタ社の”じょうずにお買い物 / Primo Calculino”という幼児向けのボードゲームです。 有名なゲーム作家Reiner Kniziaによるものです。
残念ながらアマゾンでも楽天でも現在取り扱っていないようなのですが、トランプなどを代用して工夫すれば同じような遊びができると思いましたので、ご紹介します。
小さなお子さんが楽しみながら遊んでいるうちに計算力がつくいいゲームだと思います。
適応年齢は5歳から、2~4人のプレイヤーで遊びます。ルールは初級・中級・上級の3通りあり、使用するカードが異なります。
カードは品物カードと買い物袋カードの二種類です。
品物カード10種類それぞれに1~10までの数字が振られています。買い物袋カードは(初級)青い縁取りのカード8枚、(中級)赤い縁取りのカード16枚、(上級)黄色い縁取りのカード12枚です。
ルールは簡単です。
品物のカード、買い物袋のカードをそれぞれ伏せてセットし、買い物袋のカードを一枚めくります。プレイヤーは順番に品物カードをめくって、買い物袋に書かれた数字と一致すれば、その買い物袋カードをとることができます。ゲーム終了時に買い物袋カードが多い人が勝ちです。
カードの位置を覚えておくというメモリー要素と、計算力が必要です。
お子さんだけの計算力で勝負するものではなく、計算を一緒に確認しながら遊ぶことができるゲームです。
・初級:青い縁取りの買い物袋カード6~10は、1~5までの品物カードを使った足し算
・中級:赤い縁取りの買い物袋カード11~18は、1~10個の品物タイルを使った足し算
・上級:黄色い縁取りの買い物袋カード12~40は、1~10個の品物タイルを使った四則計算です
我が家では足し算や掛け算の覚えたてのころに活躍したゲームです。計算に慣れないお子さんでも、絵にある食品の数を一緒に数えることで、数の感覚がつかめてきます。例えば、5+2=7 という計算で、”2”が出たときに、「5はどこだっけ?」とぱっと考えられるようになっていると、感覚がつかめてきたんだなとわかります。
黄色の上級カードでは四則演算が使えるので、複雑になってきます。
最近、計算に不安のある小2のお子さんとこのゲームで遊んだのですが、数字の感覚がまだつかめていないんだなということがよく分かりました。
5の合成、10の合成まではできていても、繰り上がりの計算になるとわからなくなるお子さんもいらっしゃいますよね。8+7=15というような計算を「7から2をもってきて8に足せば10だから・・・」と言われても、7から2をもってくるということの感覚ができていないと混乱してしまうのですよね。5の合成や10の合成は基本だと思うのですが、8+7程度の計算も”15”と覚えてしまったほうが楽なのかなと思います。
でもじっくり遊んでいるうちに、あっという間に感覚がつかめるようになってきました。
こういうゲームだと、時間に追われることもなく、品物の絵を数えて自分で確認できることもあり、さらに何度も繰りかえすので、組み合わせを覚えられるのがいいのだと思います。
勝ち負けのあるゲームなので楽しいのがいいですね。
「本当のお金でやってみたい!」というのでスーパーのチラシから商品を切り取ってカードにして、現金を置いてやってみるという、生々しい工夫もしてみましたが、とても面白かったです。
※わかりやすいようにリンクを貼っていますが現在はアマゾンでも取り扱われていません。
簡単に手作りできるカードなので、お子さんの好きな食べ物やキャラクターなどで工夫されてもいいですね。