理科の分野の中でも、生物分野は実体験の豊富さが後になって生きてくる分野だと感じています。
子供達の様子を見ていると、植物や動物を観察する際に、ある程度の思考の土台ができていると、観察するポイントが見えてくるように思います。
長男が幼児のときに触れた、モンテッソーリ教育の”植物学”教育の中で”リーフキャビネット”という教具を利用した”お仕事”と呼ばれる子供がする作業があります。それは18種類の葉っぱの形のパズルを利用したものなのですが、子供たちはそのお仕事によって葉の形にもいくつかのパターンがあり、分類することができることを学びます。
長男がそのお仕事をした後、なんでもない道端の植物を見た際に、「この葉っぱの形は丸いから、あの植物と似ている」という思考のひっかかりができているのに気が付きました。
当初は「先入観のない子供の純粋な気づきを大事にしたい」と思っていたのですが、自然の世界は親が何もかも説明できるほど単純ではないので、多少の知識を最初に教えたところで、子供の気付きがなくなるわけではないと思います。
子供の興味・関心のきっかけ作りとして、絵本や図鑑などとともにゲームなどを利用してみるのもいいかもしれませんね。
我が家で子供たちが以前遊んだカードゲームで、ここへきて役に立っているなと感じているものを2つご紹介します。
植物のなかまカードゲーム
こちらは植物の分類について学習できるゲームです。
裸子植物と被子植物、双子葉類と単子葉類、合弁と離弁、植物やコケ植物などのいくつかの視点からの植物の分類について、UNOのように特徴が重なるカードを順番に出して手持ちカードを減らしていくゲームと、植物の分類ごとにピラミッド状にカードを並べていくゲームの2種類が楽しめます。
息子達が幼稚園頃に妙にやりたがったのですが、このゲームのルールでいいのかな・・・?と思うくらい、ゲームが延々と続いて終わりません。毎回時間を決めて途中で打ち切っていました・・・。3人で遊んでいると、単調なルールにもかかわらず1時間経っても終わらなかったので、もしかしたらルールが間違っていたのかもしれないです。
次第に大人は飽きてきて、最終的には主人にこのゲームを隠しておくように言われたりしていましたが(汗)、遊んでいるうちに植物の分類を覚えてしまい、植物を観察する際の視点が増えたことはよかったと感じています。
マイ・ネイチャー―カードゲームで学ぶ生物多様性
こちらはマイアース・プロジェクトとサピックスが共同開発したゲームらしく、ゲームをしながら生物多様性が学べるという触れ込みでした。
カードバトルゲームが大好きな息子達は大喜びでしたが、勝ちパターンが限られていたり時間もかかるので相手をする大人が先に紹介した植物の仲間カードゲーム以上に疲れてしまい、最後は子供達に見つからないように封印していました(意味ないですね・・・)。
こちらのゲームは環境教育ゲームとして各種媒体でも取り上げられており、様々な企業とのコラボレーションバージョンも作られているようです。
朝日新聞の地球教室2015というプロジェクトでも朝日新聞とのコラボバージョンが環境教材として全国の小学校に無料配布されたようで、夏休みに小学校からいただいていきました。上記写真右側の”マイアース”というものです。
(我が家はまだ切り離してもいませんが・・・・・この記事をきっかけに久しぶりに遊んでみようと思います(汗))
今朝日新聞のホームページをみましたところ、2016年3月31日まで無料配布しているいうことでしたので、ご興味のある方はチェックされてみてはいかがでしょうか。
いずれのカードゲームも、純粋なゲームとしての面白さという点からみると、少し今一つな部分はあると感じますが、楽しみながら子供が植物や生態系に興味をもてるきっかけとしてはおすすめです。
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。
5歳の娘がおり、モンテッソーリの幼稚園に通っています。以前検索で、紐通しの記事でこちらのブログを見つけ、愛読しております。
今、娘がちょうどリーフキャビネットのお仕事をしているところです!
そういう意味もあるのか〜と納得しました。
娘はあまり、理科に興味がなく、親の私が苦手なせいか、虫も大嫌いなんです。
通信教材の付録で植物を育てたりはしているのですが、他にも働きかけができたらいいと思っています。
こちらのブログで紹介されていた本なども参考にさせていただいています。
これからも楽しみにしています♩
ももた様
コメントありがとうございます。
以前の記事から読んでくださっていたんですね( ;∀;) 。
誰にも読まれていないのだろうな~と思っていたので、嬉しいです。
モンテは、何のためのお仕事なのか、よくわからない時もありますよね。
親としてはもっと違うお仕事をしてほしいのに、子供がやたらこだわって1か月くらい同じことをしていたりとか・・・。
でも、今になってみると、いろいろなことに意味があったのだなあと思うことがよくあります。
私も虫は苦手です。昆虫図鑑でも見たくないページもあります。それはなんだかもう仕方ないですよねヾ(;´▽`A“
植物を育てるのはいいですね!
お子さんが親が思っているような?”理科”的なことに興味がないように見えても、普段の生活の中でいろいろ感じているのではないかなと思います。
先日読んだプレジデントファミリーに「毎日同じ道を散歩することで、自然の変化に気が付ける。気が付いたことを話しながら散歩するといい」って書いてありました。
子供にカメラを持たせて、気になったものを撮影させてるのもいいという紹介もあったので、我が家もそれをしてみようかなと思っているところです。
コメント本当にありがとうございました(゚ーÅ) 。よろしければまたいらしてくださいね。