今年ももう終わり。受験勉強も大詰めです。
ここへきて改めて感じているのは、”塾のテキストはすごい”ということです。
過去問をスタートして、特に理科や社会について「ここまで必要?」という広範囲の知識や、持っている知識を組み合わせたり類推する必要がある問題の多さに気がつきました。満点を取らせず差をつけるための問題も多いので、その問題が解けなくても合格ラインには届くと思うのですが、解けると強みになりますよね。ただそこまでの内容は、市販の受験用の問題集や参考書には載っていないことも多いです。
中学受験をする人数は高校受験生に比べて少ないので、中学受験用の問題集や参考書を販売するのは出版社にとってコストに見合わないということもあるのでしょうが、特に理科については市販の問題集のバリエーションが少ないですよね。
どこの塾も同様だとは思うのですが、息子の通っているサピックスのテキストは頻繁に改訂されているため、新しい問題形式への対応や難関校の出題範囲までカバーされている詳細さなど、市販の問題集ではなかなか対応できない部分はあるのかなと思います。
ただ、一方で、「ポイントだけ見直したい」というような目的や、テストで間違ったところをもう一度きちんと確認したいという目的には、(テキストの整理が甘い我が家にとっては特に)使いにくいのも確かです。
「5年生の○番テキストで詳しく解説してありますので確認しておいてください」などと言われても、もうどこにあるのやら・・・・・・・。
ポイントを確認したり、理解をチェックするには、以前書いた(ブログ記事⇨理科教材の新スタンダード『中学入試理科塾技100』)や、塾指定の『コアプラス』なども便利ですが、内容を深堀りしたり、周辺知識まで押さえる目的には適していません。
内容をビジュアルで確認したり、深く理解するという目的には、塾の指定副教材である『理科資料集』がカバーしています。非常に詳しくて、価格もリーズナブル!(市販はされていないようです)。それ以外には、塾で割引価格で購入できることもあって『スーパー理科事典 四訂版: 知りたいことがすぐ分かる!』なども持っている方が多いのかなと思います。
内容をじっくり確認するという目的で、上に挙げたもの以外で今年我が家で活躍した副教材をご紹介します。それはこちらのシリーズです。(A4サイズです。大きさの参考にB5版のコアプラスを置いてみました)
以前、九段下の科学技術館を訪れた際、売店で大々的に販売されており、手に取ってみたところこれはいい!と思い購入しました。(↓ぼけていて見えにくいですが棚に表紙の見える形で販売されていました)
全ページカラーで写真や図も豊富です。
6年生で使用するというよりも、4,5年生で、初めて習う分野について、わからない部分を確認したいという目的や、周辺知識なども含めて深く学びたいという目的に向いているのではないかと思います。我が家も余裕のある時期に、ゆっくり読み込めるともっとよかったと感じています。
このシリーズの受験編『新しい教養のための理科 受験編』は問題集なので、通塾していればあまり必要はないかもしれません。
”教養のための”という名前にも込められているのだとは思いますが、”中学受験のため”というよりも、”理科ってこんなに面白い。理科を好きになってほしい”という気持ちが伝わってくるような参考書だと思います。
理科の問題集や参考書はこちらにまとめています⇒小学生家庭学習&中学受験理科おすすめ問題集・参考書一覧
我が家は漫画にだいぶ助けられました。⇒マンガで成績アップ!楽しみながら学べる小学生学習漫画一覧:理科