長男が4年生でまだ時間にも気持ちにも余裕があった頃、塾で習った内容を確認したり入試問題に挑戦して知識を定着するのに便利な副教材として塾の先生に教えていただいたのが『応用自在』です。
中学入試の理科の全分野について、要点、用語・図表、例題、総仕上げ問題、入試問題という構成で確認できます。塾のテキストに比べると詳しくはないですが、昨日ご紹介した「知識の総確認」系のテキストと比較すると詳しく、問題量も多いです。
サピックスのテキストは詳しいのですが、毎回の授業で配布されるB4形式のものなので、ちょっと調べたい、確認したいというときに使いにくいです。範囲なしのテストの間違った部分を確認したり、範囲ありテストでテキストをおさらいする余裕がない場合などに、要点だけチェックするのにも便利でした。(過去形なのは、最近は全然見ていないからです・・・。)
しかし!”最新の入試”とありますが、こちらの初版が発行された当時(2001年)の最新であって、最近の傾向(方法と結果をセットで求める記述問題や描画など)については、反映されていません。
通塾している場合は最近の傾向に沿った演習は6年に十分取り組むので、4,5年で習う内容についての要点と、要点を押さえられているかを問う本質的な問題を確認する目的には適していると思います。
取り上げられている入試問題は中堅~灘などの最難関校まであります。
説明もカラーで見やすくわかりやすいです。
サイズがB5より小さいサイズ(A5変形)なので、辞書のように使うのはコンパクトであるという利点がありますが、問題集として書き込んで使うのには適していません。
最近は特色ある参考書や問題集が増えていますが、中学受験のスタンダードな参考書の良さがあると思います。
『応用自在理科』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
難易度としては中堅~上位校までカバーしているが、最新の入試傾向には対応していない。要点を押さえた解説は詳しいが、学校の教科書レベルの内容や導入部分はない。より詳しいテキストや学校の教科書の内容の要点・応用部分を確認する目的には適している。コンパクトで辞書的に随時確認するのには使いやすいが、問題集として使うのには別途ノートが必要。字も小さめ。価格は普通。