中学受験のための理科の知識総確認系の教材については、大手各塾とも代表的なテキストがあるようです。
日能研:『理科メモリーチェック―中学受験用 (日能研ブックス)』
サピックス:『サピックスメソッド理科コアプラス―中学入試小5・6年生対象』
四谷大塚:『四科のまとめ』
目的や取り組みの想定時期などの違いはあるようですが、各塾とも、別途詳しいテキストと授業で学習した後の基礎知識確認教材となっています。これらのテキストで1から学ぶという教材ではありませんし、このテキストをしたから合格ラインをクリアできるというテキストでもないです。
我が家はサピックスに通っているため、毎週指定範囲の確認テストがある『コアプラス』に取り組んでいるはずですが、息子の場合、ミニテストの直前にさらっと見る程度です。「それでもできているんですのよ。おほほ。」と言いたいところですが、できてません。ぽろぽろ落としています。塾のカリキュラムに乗るのって大事ですよね~~~ε-(ーдー)。
コアプラすら取り組めていないのに、なぜ我が家に『メモリーチェック』があるのかはわかりませんが、せっかくの機会なのでレビューをしてみたいと思います。
Amazonでの内容紹介はこちら。
理科の学習内容を62の項目に分けて、要点のまとめとポイント・チェック問題を見開き単位で構成しています。入試によく出る要点を確かめながら、ポイント・チェック問題に取り組めば、この1冊で受験に向けた理科の総仕上げができます。さらに巻頭についている弱点診断テストを活用することで、苦手な傾向や知識の確認がすばやくできて、効率的な学習ができます。秋から入試直前までフルに役立つ問題集です。
構成は、先日ご紹介した日能研の算数の『ベストチェック』などと同様、
・すべてのポイントを網羅した巻頭の弱点診断テスト
・見開きページの左側が要点のまとめ
・見開きページの右側がチェック問題
という構成になっています。
チェック問題の解答は別冊になっています。チェック問題は解答欄がないので、ノートが必要ですが、日能研のWebサイトからメモリーチェック用のノートが購入できるようです。なくても問題ありませんが、あると進捗がわかりやすくて便利そうです。
中学受験をする場合は当然知っていなければならないという要点をまとめて確認できること、また特に分野知識の抜け漏れを弱点診断テストでスピーディーに確認できることなどは便利だと思いました。
基礎知識の確認なので、難易度という意味ではサピックスの知識確認教材の『コアプラス』とほとんど変わりませんが、『コアプラス』の方がさらに詳しい範囲までカバーしています。ただ『メモリーチェック』は左側が”要点のまとめ”になっているので、『コアプラス』のように、「ひたすら知識の確認チェック!」ではなく、「「こうだったよね。ここがポイントだっだよね」と丁寧に確認できる点は便利です。
コアプラスは志望校によっては「そこまで必要ですか?」という内容もあるので、「理科の範囲なしテストだと得点できない。なんとなく苦手だけれどどこから手を付ければいいのかわからない・・・」という場合に、
『メモリーチェック』の弱点診断テストをしてみる⇒できなかった部分の内容を要点のまとめで思い出す⇒チェック問題をしてみる
という使い方は効率がよさそうです。
『コアプラス』なども同様ですが、『メモリーチェック』の弱点診断テストの問題は塾のテストでいうと正答率90%程度の難易度なので、それだけに抜け漏れがあると致命的だと思います。
我が家の長男、弱点分野の穴が埋まっているはずの6年1学期がそろそろ終わろうとしていることに焦りを禁じえませんが、せっかくなので、夏休み前に弱点診断テストだけでもしてみたいと思っています。いやその前に今までのテストの見直しか・・・。
理科『メモリーチェック』
難易度
解説のわかりやすさ
使いやすさ
価格
中学受験理科の重要基礎知識の確認。 単なるチェック問題集ではなく、見開き左ページに「要点のまとめ」があり、要点を図やイラストで再確認できる。書き込み式ではないが、日能研ウェブサイトからメモリーチェック用のノートも購入できる。価格は妥当。