中学受験対策理科教材の新スタンダード『中学入試理科塾技100』

以前、算数の『塾技100』について記事にしましたが(⇒【中学受験】中学受験算数のテクニックが学べる『塾技100』)が、今年の夏に新しく理科バージョンが発行されましたね。

これ、すごくいいですよね!中学受験理科の学習教材の新たなスタンダードになると感じました。

我が家も発行時に購入していたのですが、活用できる時間的な余裕がなく感想の書きようがありませんでした・・・。が、最近次男の学習準備用に私が見る機会が増えたので、感想を書いてみたいと思います。

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『塾技100』は理科の中学入試の頻出分野が100の『塾技』にまとめられています。

算数の『塾技』と同様、見開き2ページで、左ページに要点のまとめ、右ページに解答解説のついた確認問題と、入試問題が掲載されており、要点事項について実際に出題された入試問題を解いて確認することができます。

要点事項はカラーのイラストや図が多用されており、非常にわかりやすいです。

理科の参考書としては代表的なロングセラー教材として『応用自在理科』があります。
また、基礎的な内容の確認教材としては、日能研の『理科メモリーチェック』、サピックスの『コアプラス』などもあります。

中学入試 理科 塾技100 (中学入試 塾技)と、『応用自在』を比べると、『応用自在』の方が、単元によって解説が詳しい部分もありますが、全体を通してみると『塾技』の方が解説は多く、かつ、 取り上げられている問題が『塾技』の方が最近の傾向に対応しています。

また見開き左側に要点、右側に問題、という形式は『理科メモリーチェック』と似ていますが、『塾技100』の方が解説も内容も段違いに充実しています。

そして、『コアプラス理科』と比較した場合、そもそもコアプラには要点をまとめたコーナーはなく、入試問題を解く土台となる基礎知識を繰り返し確認する教材ということで、目的がやや違いますね。塾技の要点をまとめている部分の知識についても問題で確認しているのがコアプラという位置づけでしょうか。ざっと見てポイントを確認したいという目的には『塾技』の方が便利です。

総じて、理科の参考書としても問題集としても、非常に使いやすくて充実しています。

ただ、理科学習について「この1冊で中学受験の理科について1~10まで学べる!」かというと、そうではないですし、そんな教材はないですよね。
例えば、理科の学習をまだほとんどしていない状態の次男がいきなり「塾技➀水溶液の種類」のまとめを読んで、問題が解けるかというと解けません。塾やスタディサプリなどのオンライン教材で、まっさらな状態との間を埋めつつ内容を理解し、さらに基礎から応用まで段階的に繰り返し問題を解いて確認するというプロセスが必要なのかなと思います。

『塾技100』の内容は、通塾していれば、塾教材でカバーされている内容ですが、それが分かりやすく一冊でまとめられているという点が何より優れていると思います。

サピックスの教材は授業ごとの分冊なので、以前学習した分野をチェックするのが少々面倒な部分があるのですが、こちらの教材なら、さっと確認できて便利です。

もう少し早く発行されていれば、長男も活用できたのかなと思います。

長男が9月以降受験している塾のオープンテストで、テストの合間の休憩時間に特徴的なカバーのこの『塾技100』を読んでいるお子さんの姿をちらほら見かけたそうです(長男はコアプラ持参)。

長男に関しては、もう今更新たに確認教材を加えるような段階ではないし、そんな時間的余裕はどこにもないですが、次男の時はいつも手元に置いて活用したいなと思っています。

筆者の森先生のブログにて、補充問題が記載されています⇒http://www.nyushi-sugaku.com/jukuwaza_rika_hoju_elementary.html

理科の参考書・問題集はこちらでご紹介しています⇒『小学生家庭学習&中学受験理科おすすめ参考書・問題集一覧

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