評価が高い理由がわかった!家庭学習で受験算数の苦手原因と対策がわかる『スピードアップ算数』

冬休みもあっという間に終盤、長男の塾の冬期講習も本日で終了です。
受験生の長男にとっては勉強だけの冬休みだった一方、次男(小3)にとっては遊びだけの冬休みでした・・・。学校の宿題も手付かずです。

2月から通塾予定なので、まあ今年はのんびりでいいかと思いつつも、少しは勉強しようと思い立ち、長男のために購入したものの全く手をつけていなかった問題集を試してみることにしました。

こちらです。

次男は、算数に関しては市販の基礎的なドリルなどで小学校で習う範囲は一通り終了しています。
ただ、中学受験で問われる範囲については手を付け始めたばかりで、中学受験準備の定番の市販問題集であるトップクラス問題集について、『トップクラス問題集算数小学4年徹底理解編』は終わりましたが、『トップクラス問題集算数小学4年』は数ページで停滞しています。

今まで算数のドリルや問題集を進めていく中で、なんとなく、ここが苦手かな?というのは感じていたのですが、そこが具体的にどこなのか、どんな部分に意識したほうがいいのかを知りたいなと思っていたところでした。

今回、『栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉―中学受験総合チェック』を使ってみて、私が次男の算数能力についてなんとなく感じていたことが裏付けられ、受験算数用の問題集として評価が高い理由が納得できました。

家庭学習で中学受験を考えている方はもちろん、通塾されていても家庭で子供の算数の実力をチェックして対策を考えたい!と考えている方にはぴったりのツールだと感じました。

こちらの本は、「一通り小学生範囲の単元学習を終えた人のチェック用」として、「初級用(50題)」、「テスト1(50題)」、「テスト2(50問題)」、「上級用1(20問題)」、「上級用2(20問題)」のテスト5回分で成り立っています。
1回のテストの制限時間は50分です。

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今回次男は「初級用」に挑戦してみました。
制限時間は50分ですが、次男は5分オーバーで終了です。
間違えた問題は11問。初級用テストの合格ラインは8割以上なので、まあまあ基礎はできているのかなというところでしょうか・・。

しかし、このテストは「テストをやって何点とれた。はいおわり」というテストではありません。

まず、テストのルールとして、できれば暗算で解く。1つの問題がわからなくても1分以上の時間は使わない。はじめにすべての問題をざっと見るなどのルールがあります。

さらに、”できれば”とは書いてありますが、「親or指導者が横についていて、1つの問題にどのくらい時間をかけているのか、どのような手順で解いているのか、暗算で解いているのか、ミスがあればケアレスミスなのか、問題ごとにチェックする」という指示があります。

すべての問題について詳細な解説があるのですが、今回私は次男が問題を解く様子と解説を交互に見つつ、「何分何秒でどういう手順で解いているか」をチェックするという50分間を過ごし、これこそが、この問題集の醍醐味だと感じました。

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正直、今まではドリルを与えて「やっておいて~」、わからなかったら「スタディサプリを見ておいて~」という体たらくで、次男が問題を解いている様子をじっくり観察したことなんてほとんどありませんでした・・・。

しかし、改めて観察してみると、解法ミス以外にも「その問題に筆算使っちゃう?」や、「あきらめ早っ!」というような発見もありました。

さらに初級用テストについては冒頭のガイダンスの中で、”(問題)10,26,28,38,40の結果が悪い場合は、知識的な側面が足りていない”等という、間違い全体の傾向から総合的にどういう部分が足りていないのかについての解説があります。

それによって、「スピードが遅い」のか、「暗算力が足りない」のか、「知識が足りていない」のか、「学習姿勢が受動的になっている」のか、「想像力、直感的把握力が弱いのか」などの苦手の原因について多方面から判断することができ、それぞれの場合についての対策も詳しい説明があります。

次男についての今回の判定結果は、スピードはある程度あり計算間違いも少ないものの「学習姿勢が受動的」で「親に言われるからやっているけれど・・・」というもので、私が長男との比較でうすうす感じていたことそのままでした・・・・。

長男は、算数大好き!難しい問題大好き!なのですが、スピードが遅くて暗算力がないため大問1の1番の計算問題から平気でミスするタイプです・・・。

違いはそもそもの本人の性質もあるのかなと思うのですが、私の対応の影響もあるような気もします。長男は低学年の間は計算ドリル系の問題集はあまり使わず(サピには通っていたのですが、今はわからないのですが当時は低学年は先取りはせずきらめき系の問題だけ)、パズルのような問題を自分が好きでやっていました。次男は長男の計算力不足の反省から地道に市販の学研ドリルで基礎の先取りをすることにしました。それだけが原因ではないとは思うのですが、長男のもつ「この問題面白い!」というワクワク感が次男からは全く感じられないです・・・。

そんな次男の弱点に対する今後の対策もよくわかったので、ぜひ取り入れていきたいと感じました。

このドリルは問題が良問ぞろいであることも評価されていますが、それ以上に、親や指導者が子供の解き方をチェックできる指針がある⇒結果から対策を立てられるという点で非常に優れていると感じました。

いつものことですが、長男も使えばよかった!・・・と感じたのですが、塾のカリキュラムに乗ってしまうとそれはそれで余裕がなくなってしまうんですよね。

チェック自体は50分あればできるので手軽なのですが、対策にはある程度の期間が必要なので、通塾されている方の場合は6年までの範囲を一通り終了した5年生の冬頃までにチェックするのが効果的な気がします。本書中では、”6年の夏休みから秋口。進度の早い塾は6年生の春休み”が推奨されていますが、その頃に苦手傾向がわかっても、ちょっと厳しいような気もします。

ただ、問題集として総合チェックの観点から使うのであればその時期でもいいのかもしれません。問題集として本書を利用する場合は間違えた問題を繰り返して完璧にすることで、「中堅校」なら合格ラインに達するとありました。

難関校向けの発展編はこちらです。いずれ使ってみたいなと思っています。

我が家で使用したことのある算数問題集はこちらにまとめています⇨小学生おすすめ算数問題集参考書・計算ドリル一覧

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